安全靴

足の構造を知る事が第一歩

人が歩くと足の底の筋肉が運動して、血管を収縮させ、血液を心臓に押し戻す働きをします。 つまりポンプの役割を果たすわけで、第2の心臓といわれる所以です。また、人間の骨は全身で 200ものパーツがありますが、その1/4が足首から下に集まっています。人間が2本の足で立ち、歩き 、走るといった動きが出来るのもこれらの骨、筋肉、靭帯、神経の総合作業なのです。
安全靴の設計はまず、足の構造と機能を徹底的に研究する事からはじまります。

○足には3つのアーチがある



人間が2本の足で立ち、前後左右、自由に移動できるのは 足に3つのアーチがあるからです。内側アーチ、外側アーチ、前足部横軸アーチ。 これら3つのアーチが歩行時にバネの役割を果たしています。

足の科学が設計する安全靴

働く人の足を保護し危険を避ける。これが安全靴の基本です。そして疲労を軽減して、さらに快適性を 促進する。これも広義で安全性を高める事になります。ミドリ安全は医学的見解からさまざまの工夫を 安全靴の開発にもたらしました。アーチクッション等の多くの機能を付加して、足の疲労を大幅に軽減する だけでなく、足の機能そのものを向上させる事も実現。作業や歩行自体が快適さを体験させてくれます。 日本人の足型を熟知したミドリ安全ならではのコンフォート設計でハイレベルな安全靴を 完成させています。




    1、アーチクッション 足のアーチの落ち込みを防ぎ、疲労を軽減するクッションです。
    2、ダブルアーチサポート アウトソールと一帯整形されたダブルアーチサポートが、足の両側面のアーチをしっかりと 固定し、アーチクッションの効果を高めます。踵骨の内転、外転防止にも効果があります。
    3、インソール 吸湿性に優れ、表面はべたつかない素材をインソールに使用しています。
    4、衝撃吸収スポンジ 衝撃吸収性に優れたスポンジ材を踵部に採用。発砲ポリウレタン2層底との相乗効果で 歩行時の衝撃を大幅にやわらげ、疲労を軽減します。
    5、シャンク ソールの不踏部に取り付けられたシャンクがバネの役割をし、歩行をサポート。 舟状態の低下も防ぎ、疲労を軽減します。
    6、ワイド樹脂先芯 足先への圧迫を抑える、幅広ワイド先芯。軽量で鉄鋼先芯と同じ安全性(男性用はS種、 女性用はL種)を持っています。
    7、甲革 安全靴用に書こうされた天然皮革を使用。耐久性に優れた素材を、ソフトな風合いに仕上げました。
    8、甲裏材 履き心地をより快適にするために、吸湿性に優れ、表面はベタつかない素材を使用しています。
    9、トップラインクッション 踵部を柔らかく包み込み、アキレス腱を守ります。
    10、ミッドソール クッション性に優れた低密度発砲ポリウレタンをミッドソールに採用。優れた衝撃吸収性が 足への負担を軽くし、疲労を軽減します。
    11、ストームウェルト 油や水の浸透防止に効果を発揮するストームウェルト(水切り構造)。甲革の接着部の損傷も 防ぎます。
    12、ヒールカット ヒール後端部のカットデザインが、踵の着地をスムーズにし、歩行を安定させます。
    13、耐滑ソール アウトソールには耐滑性、耐磨耗性に優れた高密度発砲ポリウレタンを採用。グリップ意匠 は労働省安全靴技術指針最高レベルの区分4の耐滑性を実現しています。
    14、不踏部グリップ意匠 パイプや昇柱作業での耐滑性を高めるために、不踏部にもグリップ意匠を採用しています。